ConoHa VPS サーバー間のローカルネットワークを構築する
1,はじめに
システムのインフラ基盤を構築する際に、業務用セグメントと管理用セグメントを分ける事がある。
すなわち、対外接続と内部側のサーバー間の通信で使用するIP体系を別にする、ということである。
今回、本サイト(sysrigar.com)を運用しているWebサーバーと新設したサーバーを同一のプライベートネットワークに所属させ、相互通信を可能にする。
2,プライベートネットワークの作成
(0)実行要件
本稿を実行する際の要件は下記の通りである。
- サーバーに管理者としてログインができること
- サーバーの動作を停止させても運用上影響がないこと(サービス停止時間15-30分前後)
- 異常事態に直面してもパニックにならない図太さ(嘘)
プライベートネットワークの作成について、ConoHa VPSの公式サポートサイトの手順を参考にした。
プライベートネットワークを使う|ConoHa VPSサポート
手順の大まかな流れとしては、下記のとおりである。
- ConoHa VPSでプライベートネットワークを作成する
- 各種サーバーに関連付ける
- 接続試験を実施する
また、本稿で構築するローカルネットワークのIP体系等の設定情報は下記の通りである。
- IP体系:192.168.2.0
- サブネットマスク:255.255.255.0 (192.168.2.0/24)
(1)プライベートネットワークの作成
まず、ConoHa VPSのWebサイトにログインをする。
そこで表示されるサーバー管理のダッシュボードから、プライベートネットワークの作成を行う。
メニューから「ネットワーク」→「プライベートネットワーク」の順にクリックし、プライベートネットワーク画面を表示する。
次に、「+ネットワーク」ボタンを押下する。
ネットワーク情報を入力し「追加」ボタンを押下する。
(2)VPSとプライベートネットワークの関連付け
プライベートネットワーク画面を表示する。
作成したプライベートネットワークをクリックし、VPSに関連付けを行う。
これにより、VPSサーバーに新たなネットワークインターフェースが新設される。
(3)VPS側のネットワーク・インターフェースの設定
プライベートネットワークを作成した直後の状態では、単にサーバー側でインターフェースが確認できるだけにとどまる。
そこで、通信装置の設定を行う。
本稿はDebian 9系を対象としている。
Ubuntu/Debian 9系であれば「/etc/network/interfaces」にネットワーク記述を追記する事により設定を行える。
各サーバーに設定するIPアドレスは、ConoHa VPSのプライベートネットワークの画面に表示されているIPアドレスを指定した。
# Local network interface # 2019/07/06 auto eth1 iface eth1 inet static address 192.168.2.1 netmask 255.255.255.0
設定後にサーバーの再起動を行う。
再起動後に「ip a」を実行し上記のインターフェースに指定したIPアドレス情報が設定されていれば良い。
3,接続試験
今回は従来のサーバーと新設したサーバーにそれぞれIPアドレスを付与した。
ローカルネットワーク接続が無事構築できているかを検査するため、pingによる接続確認を行う。
4,まとめ
比較的容易にプライベートネットワークが作成できた。
なんか拍子抜けした。
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