ConoHa VPSで新規サーバーを立ち上げたらすること(ユーザーの作成)
1,はじめに
先述の記事の通りConoHa VPSで新規サーバーを立ち上げた。
そこで、OS等基本ソフトウェアの各種設定を下記の通り行う。
- ユーザーの作成
- SSHサーバーの設定
- ファイアウォールの設定
- 各種ソフトウェアのアップデート
本稿では、ConoHaのダッシュボードから作業用のユーザーを作成する手順について記載する。
2,本論
(1)概要
ConoHaに新規作成したVPSはそのままの状態では、SSH等のサーバーが起動していない。
そのため、SSHでの遠隔操作ができない。
また、ユーザーが管理者ユーザー(root)しか存在しない。
この状態では不便のため、一般的な作業用のユーザーを作成する。
(2)ConoHa ダッシュボードのコンソールを表示する
先に、新規作成した仮想マシン上にはSSH等が走っていないと述べた。
すると、どのように各種コマンドを実行するか、という問題になる。
その回答として、ConoHa VPSのダッシュボードのコンソール機能を使用する。
これは、Webブラウザから仮想マシンのシェルを叩けるものである(なにこれ!!すごい!!!!)。
コンソールが表示されたら、管理者権限ユーザー(root)でログインを実施する。
このとき入力する管理者権限ユーザー(root)のパスワードは仮想マシン作成時に指定したパスワードである。
(3)一般権限ユーザーの作成を行う
(A)ユーザーの追加
Debianでの新規ユーザーの追加は、 useradd コマンドにより行う。
下記のコマンドを実行し作業用ユーザーを作成する。
useradd 新規追加するユーザー名
このコマンドを実行すると下記のような出力が表示される。
(B)ユーザーの新規作成が完了したかを確認
下記のコマンドを実行する。
cd /home/作成したユーザー名
わぉ、作成されていない。
Linuxのユーザー情報を管理しているファイルの中身を確認する。
cat /etc/passwd | grep 新規作成したユーザー名
出てきた。Linux上にはユーザーが登録されているようである。
なぜ「/home」ディレクトリ配下にそのユーザーのディレクトリが作成されていないんだ?
-m
ホームディレクトリが存在しない場合には、ホームディレクトリを作成する。-k オプションを同時に指定すると skeleton_dir 以下のファイルが、 指定しないと /etc/skel 以下のファイルが、 ホームディレクトリにコピーされる。
ホームディレクトリには、 skeleton_dir または /etc/skel に含まれるすべてのディレクトリも作成される。
-k オプションは、 -m オプションとともに使われる場合のみ有効である。
デフォルトでは、ホームディレクトリを作らず、ファイルのコピーもしない。
useradd(8) — passwd — Debian jessie — Debian Manpages
なるほど、Debianのuseraddはオプション「-m」を指定しないと/homeディレクトリ配下に新規作成したユーザーのディレクトを作らないのか。
下記コマンドを実行して、ユーザーディレクトリを作成する。
mkdir /home/新規作成したユーザー名
(C)パスワードを登録する
作成したユーザーにパスワードを登録する。
ここでパスワードを登録しないと、作成したユーザーにログインすることができない。
下記のコマンドを実施しパスワードを付与する。
passwd 作成したユーザー名
新しいパスワードとそれの再入力が求められる。
それらが正常に完了すればユーザーのパスワードの登録は完了である。
3,まとめ
以上の手順を踏まえることで新規ユーザーの作成ができる。
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